ちびくろ・さんぼ[復刻版]
実家には、子供の頃に読んでいたオリジナルの岩波版がまだあって、それは以前下の方で取り上げたんだけど、このたびめでたく復刊されたから改めて紹介したい。
「ちびくろさんぼ」にはいろんな訳や絵があるけど、僕はこれこそが「ちびくろさんぼ」だと思う。
確か小学校の教科書に載っていたと思うんだけど、小学3年生の頃だったか、学級発表会か何かでこれの劇をやって、僕が主役の「ちびくろさんぼ」役だった。つい最近までそんなことはすっかり忘れていたけど、僕がこの本に思い入れがあるのはそのせいも幾分かはあるかもしれない。
でもやっぱりこの絵が素晴らしいんだなぁ。フランク・ドビアスという人が描いているんだけど、原色を多用したポップな仕上がりでちびくろさんぼが自慢する服や傘がとてもおしゃれで、虎が欲しがるのも無理はない、という感じだ。そして何と言っても「ばた」のテカりがたまらない。僕が今でも日曜の朝にホットケーキを食べてしまうのは、きっとこの本の影響だろう。
ちなみに岩波版にはあった双子の弟と妹
(だったような)が出てくる第2話目は収録されてない。
(2005/5/28)
これがバーバテンテンだ
以前ニッチ帳でちょこっとふれた、幻の10匹目のバーバファミリー、
バーバテンテンを紹介。
出てくるのはこの本だ。わざわざインターネットで予約して図書館で借りたぞ。
バーバファミリーが仲良く遊びながら「9」まで紹介したところで、
突然、やつが飛来。用心しろ、ハルカ星から来たのかもしれない。斑点は宇宙の病気か?あと、手の指が4本だったら、8進数とか使いそうなもんだが……。
で、用事がすむとさっさと去っていく。別に一緒に遊んだわけでもないのに、バーバファミリーが手を振ってる。これで惑星間戦争は免れた。
(2004/2/9)
意外に思われるかも知れないけど、僕はまるで本を読まない小学生だった。実際、読んだ本なんて10冊もないんじゃないか。
その理由はいろいろ考えつくんだけど、小さい頃から毎日寝る前に父親が絵本を読んでくれたことが一番大きい気がする。普通そういう習慣があると本が好きになるんじゃないかと思われるかもしれないけど、これが僕の場合、逆だった。
というのも、まず「
本=読んでもらうもの」という思いこみができて、その後自分で読むような歳になってもなかなか自ら活字を追うという能力が備わらなかったのだ。しかも、そうやって絵本を読んでもらう時に見てたのは「絵」であって、小学校時代にマンガ本だけは熱心に読んだのは納得がいく
(絵本→マンガとステップアップしてしまった)。
あとは小学生にあてがわれる本の挿絵のダサさ。これは耐えられなかった。なんか古くさい。だけど中学生にもなると加藤直之ジャケの本なんかもなんとか読めるわけで、それをきっかけに次第に読書の習慣がついていった。
つまり子供の僕にとって、本は「
絵」が重要だった。
それで思うのが、自分は「テレビ世代」でも「ゲーム世代」でもなく、まぎれもなく「
マンガ・アニメ世代」なんだなぁということ。
というのも、絵本時代から僕が好きだった絵本はどちらかというとマンガっぽい絵だったり、実際アニメを絵本にしたものを好んでいたからだ
(ex.「もぐらくんと自動車」とか)。たとえばこれなんかもそうだ。

「渡辺茂男・作 堀内誠一・絵/ふたごのでんしゃ」(あかね書房)
最近これが
堀内誠一の絵であることに気づいたんだけど、この絵本でもところどころに入るカラー絵は今見てもとてもキレイだ。
ストーリーは、同じく好きな絵本だった「
きかんしゃやえもん」とほぼ同じといってもよくて、人生のピークとリタイア
(つまり死)を描いている。
しかし、一番注目したいのが、この電車に「
目玉」が描かれていることだ。僕が好きだった絵本にはこういう機械が擬人化されているものが多い。たとえば、ディズニーの短編アニメを絵本にした「
青い自動車スージー」。これまたストーリーも似ている
(死からの再生が印象的に描かれているが)。

「ディズニーチョコパーティ」より
「青い自動車スージー」と「小さな郵便飛行機ペドロ」
「
機械に目玉」タイプは、同じくディズニーで「小さな郵便飛行機ペドロ」ってのがあったし、絵本では「ハーディー・グラマトキーさく/ちびっこタグボート」というのも覚えがある。
こういう本を読んで育ったせいか、僕は小さい頃、自動車の正面が「
顔」に見えてしょうがなかった。たとえば赤鬼のように見えた消防自動車が大嫌いで、消防署の前を通ろうとすると泣きわめいたという。また、知り合いの子に「ちかてつちゃん」とあだなをつけたのは、逆にその子が「地下鉄」のような顔をしていたからだろう。
いつの間にかそういうことは無くなったけど、そのことに気づいた時に自分が大人になったことをしみじみと感じた。
ちなみに、そういう絵本だとかの物語の刷り込みって大きくて、たとえば僕は「オバケのQ太郎」や「ハクション大魔王」なんかを見てたせいで「
犬=怖い」というイメージが強かったけど、最近の子供はそういう思いは全くないようだ。実際、昔は野良犬も多かったし状況が今と違うんだろうけど、フィクションの影響ってのは大きいなぁと思った。
さて、マンガっぽい絵ということでいうと、とても好きだったのがこれだ。

「やなせたかし/でかたん みみたん ぽんたん」(あかね書房)
やなせたかしはアンパンマンで有名だけど、僕にとってはこの本の方が思い入れが強い。
なかよし三人組@てのひらもり、かばたでかお
(かばたん)・うさのみみこ
(みみたん)・さるやまぽんた
(ぽんたん)の春夏秋冬を描いた作品だ。僕はかばたんは友達の浅田君だと思っていて、また自分はみみたんとぽんたんの間ぐらいにいる感じがしていた
(実際、みみたんとぽんたんのパーソナリティはあまりハッキリしてなくて、2匹で1セットと言える)。それぐらい彼らを身近に感じていたということだ。
ほぼ「かばたん」が狂言回しとなってストーリーは進むんだけど、最後の冬が終わりまた春が来るシーンがとても好きだった。かばたんが「くうきがあまいなぁ。ああ おいしい。」と息をすいこむ場面では、本当にその味を感じられた気がする。そして、その息をはき出すと鼻から“ちょう”が飛び出すんだけど、ここは今読んでもすごいと思う。大人がこういう発想をできるなんて。これが本当の「
メルヘン」ってやつなのか
(やなせたかしは雑誌「詩とメルヘン」の編集長)。
そして、彼らがそのちょうを追いかけ、春の野原を走っていくラストでは、とても大きく・温かい何かに包まれる感じがして安心して眠りにつくことができた。だから僕のこの本の記憶は父親のイメージと重なっている、と今になって気づく。
オマケ。
せっかくだから入手困難な岩波書店版の「
ちびくろさんぼ」をのっけておきます。この絵本、色がサイケで今読んでもカッコイイ。

「ちびくろさんぼ」(岩波書店)

あのバターを食いたかった
(2003/05/06)
ひとまねこざる(キュリアス・ジョージ)
「ひとまねこざる」こと「キュリアス・ジョージ」は
以前取り上げましたが、かつて奥様が見つけてきたグッズにはこんなのもあります。
カップなんですが、なにをのぞきこんでるんだろうと思うと……
バナナがあるんです!こういう遊び心のあるグッズは大好きです。カップとしては使ったことないんですが。
残念ながらいつの間にか片耳が欠けちゃってますが、小物入れ。レコードプレーヤーに乗っかってんのが楽しい。
こちらは下を押すとペコペコ動く人形。似てねぇ〜!
奥様がお菓子の抽選であてたスタンプ人形。見ざる・言わざる・聞かざるのポーズだったらよかったのに。
公式ページはこちら。
(2002/12/28)
「ゆかいなもぐら」こと『クルテク』、映画上映!
僕と「
ゆかいなもぐら」との出会いは、絵本が先だったか・テレビが先だったかは覚えてないんだけど、NHKで放送したアニメを見たのはよく覚えてる。というのも、その時の「せいさく:チェコスロバキア」というのが、やたらと印象に残ってたからだ。そして、その藤子不二雄に似た感じの絵も、すぐになじめた。絵本は、買ってもらったわけじゃないけど自動車を作る話が好きでよく図書館で借りて読んだものだ。
その後、2度もチェコに行く機会があって、もぐらくんの故郷で
絵本や
ぬいぐるみを買ったけど、アニメとだけは再会することがなかった
(そういやソニープラザだけどカレンダーも買ったっけ)。
そこへ朗報!!「チェブラーシカ」を上映した渋谷の
ユーロスペースにて劇場公開決定!
映画の詳細情報は
レン コーポレーションまでどうぞ。
ここ最近、チェコやロシアのアニメ・人形アニメがちょっとしたブームだけど、その中でも「もぐらくん」はダークホース的存在のような気が。グッズも流行るといいなぁ
(自分が買いたいから)。
株式会社パドルビーや
プチグラにてグッズが手に入ります。
(2002/11/28)
「ゆかいなモグラ」再び
チェコのキャラクターグッズといえば、
前にも取り上げたKrtek
(クルテク)こと「ゆかいなモグラ」なんですが、前回チェコに行った時はあまりその姿を見ませんでした。
が、この度機会があって再び行ってみると、あるわあるわ。おもちゃ屋には大中小いろんなぬいぐるみがあるし、本屋には絵本がたくさんあるし。前回見逃したのか・この8年に間に何かあったのか?
その中でもすごく肉付き
(?)がよくてお尻のふくらみもかわいげな、高さ20cmぐらいのぬいぐるみをゲット。チェコは物価が安いからこれで1000円ぐらいなんですよね。もう一つ上の写真のも1万円ちょいぐらいだったかな。もちろんこんなバカでかいものは買えませんが。
(2002/06/01)
ムーミン・コミックス
このところ、
毎月定期的に買っているものがあって、一つが以前紹介した「
きかんしゃトーマスDVD」
(これは全8巻いっぺんに発売されたのですが、財布の事情と飽きてしまわないようにとコツコツ買っています)。今月で8枚中の4枚目=ようやく半分。
そして、「
藤子F不二雄SF短編パーフェクト版」。全巻予約したのでメダルをもらいました。今月で8冊中の4冊目。収録されたほとんどの作品は読んだことがあるのですが、完全な「全集」と聞くと買うしかないでしょ、となるのはファンのサガ。

ムーミン・コミックス4「恋するムーミン」(筑摩書房)
そして最後が、この「
ムーミン・コミックス」。原作者の弟が描いたマンガです。「ユニーク」です。装丁がかわいい。色使いもやさしくて
(中身は当然モノクロですが)センスのよさを感じます。
2年ぐらい前にムーミンに興味を持って小説を読もうとしたんですが、挫折。なんか独特の比喩とか価値観の描写についていけませんでした。マンガではその辺りが読みやすくなっています。今月で14冊中の4冊目。
あと、会社の人に「
スヌーピー」のDVDを貸してもらっています。なかなか面白いですね。おなじみの登場人物に、兄妹とかの人間関係・片思いとかの恋愛関係があるのが意外でした。あとスヌーピーが一部の登場人物から人間と思われてるのもシュール。黄色い鳥
(ウッドストック)も唐突に出てくるし。
絵に関しては正面から見ると「鼻」がかなり変な位置にあるので、気になりだすと止まらなくなります
(笑)。普通に見てれば気にならないのですが。
かわいいだけじゃないところが、ムーミンやトーマス・スヌーピー、すべてに言えます。この辺のことをキャラクターものを作ろうとしている人
(や会社)は注目すべきだと思います。
(2000/10/26)
Cecily G. and the 9 monkeys(H.A.レイ)
知る人ぞ知る、「ひとまねこざる」こと「キュリアス・ジョージ」のプロトタイプ。ここではジョージは9匹からなる猿の家族の一員。それぞれ紹介すると
Mother Pamplemoose
baby Jinny
curious George ←!!
brave Johnny
good little James
kind Arthur
strong David
Punch and Judy(the twins)
Davidや双子はほとんど活躍しませんが。色が青いところもポイントです。
物語はセシリーというキリンとの交流を描いたもの。人間は出てきません。最近話題になった堀内誠一「ぞうのぐるんぱ」と似てます。
洋書でしか手に入らなくて¥3000もしました
(泣)。が、サイズも大きくて色もきれいなので満足。
(2000/06/11)
おさるのジョージ・リニューアル
少し前ですが、またまた阪急数寄屋橋で
「おさるのジョージ原画展」を見てきました。最近は原題の「キュリアス・ジョージ」の名で呼ばれることが多いようですが、自分の世代はやはり「ひとまねこざる」と言った方がピンときます。
ちなみにジョージには一般的に知られているシリーズ以前に
「きりんのセシリーと9ひきのさるたち(Cecily G and the nine monkeys)」という本でデビューを飾っていることは意外に知られていないのでは。もっともこの頃のジョージは色が違っていたりします。この本は日本では絶版らしいのですが、何年か前に神保町の洋書屋で見つけたことがあって
(当然洋書ですが)、今思えば買っておけばよかったと後悔。この原画も展示されていました。
ここ最近のジョージに関する一番の話題はなんといっても
新シリーズ発刊でしょう。もちろん著者は亡くなっていますので、オリジナルの絵を元にコンピュータで加工した全く別のシリーズということで、本屋でぱらぱら見ると確かに絵が現代風になっていました。と同時に、オリジナルの線が持つ「味」は失われている。これと同時期に発行されたのが
「オリジナル原画版ひとまねこざるときいろいぼうし」。いわゆるデモテープのようなものです。こちらはこちらで絵が荒すぎて違和感がありました。難しいものです。
ジョージ・グッズもいくつか持っているんですが、最近は出来のいいダイオラマのようなものも売り出されもはや定番といってもいいのでは?
(1999/12/14)
ゆかいなモグラ
子供の頃、NHKでアニメーションとして見たときは「ゆかいなモグラ」というタイトルでした。そこでチェコ・スロバキア
(当時)の作品だと紹介されていて初めてチェコという名前を知りました。
大学生の時に、偶然チェコに行く機会があり、絶対「ゆかいなモグラ」グッズを買おうと思っておもちゃ屋を覗いたところ、人形をゲット!ショーウィンドウに当たり前のようにおいてあってうれしかった。出来も非常によく、いづれ紹介したいと思います。
今回の画像はチェコの本屋で買った絵本から。モグラが車を作るという話です。
ところで、先日あるお店に「ゆかいなモグラ」のカレンダーがあって、”現在人気急上昇中のもぐらのモール”と書かれていました。いつの間に名前が変わってしまったんだ?
(1998/09/27)
↑友人より絵本
(『もぐらとずぼん』1967福音館書店刊)からの資料をいただきましたので転載します。
エドアルド・ペチシカ
(Eduard Petiska)ぶん
ズデネック・ミレル
(Zdenek Mile)え
うちだ りさこ やく
エドアルド・ペチシカ
1924年、チェコスロバキアのプラハに生まれた。プラハのチャールス大学文学部で博士号を取る。
その後、雑誌の編集をするかたわら、数多くの物語や記事を書き、作品集「太陽」「瞬間」を発表。以来、青年向けの作品を書き続けた。
同時に、学令前の子どもたちを対象にした物語もたくさんあり、国立児童出版所の重要な作家となっている。
子どもむけの主著に絵本「りんごの木」「もぐらとじどうしゃ」
(以上福音館書店刊) 「ナイフのかくし場所」、おとぎ話集「魔法のおじいさん」「ビルリバーン」童話「まいごのマルチーネク」などがある。
ズデネック・ミレル
1921年、チェコスロバキアのクラドノに生まれた。プラハの工芸大学で学ぶ。
はじめは、さし絵の仕事をし、その後アニメーション映画の仕事にはいった。現在は、絵本作家として著名であるばかりでなく、アニメーション映画製作者としても、すばらしい成功をおさめている。
おもな作品に、絵本「もぐらとじどうしゃ」
(福音館書店刊)「もぐらとロケット」、おとぎ話集「クブラとクバ・クビラ」のさし絵、詩集のさし絵、アニメーション映画{太陽を盗んだ百万長者」などがある。
(SPECIAL THANKS TO りえぞうさん)
これはチェコへ旅行したときにおもちゃ屋で買った人形。超レアなはず
(笑)。すごいかわいいです。
チェコといえばロボットの語源になったことで有名な戯曲「R・U・R」の作者カレル・チャペックの書いた
犬のダーシェンカもちょっとしたブームみたいですね。有楽町の阪急でフェアやってました。
ちなみに有楽町の阪急はなぜかかわいいものの展示会をよくやるので要チェックですよ!その向かいの数寄屋橋HMVはなかなか通好みの品揃えと落ち着いた店内&客層でお薦め。この二つときれいな映画館のために有楽町にはよく足を運びます。
(1998/10/02)
↑と書いてたらちょうど文庫
(新潮社)になってました。¥400
(税抜)なのでお手頃です!
(1998/10/03)