レディメイド


ピチカート・ファイヴの小西氏が主催するレーベル「レディメイドレコード」。ここでいう「レディメイド」ってのは「既製品」という意味ではなくて「過去に作られたけど未来(=現在)に聴かれるべき音楽」というような意味らしいです。なるほど。まぁ、そんな話は小西さんのエッセイを読んでもらうとして、ピチカート・ファイヴが大好きだった僕ですが、レディメイドレーベルを立ちあげたあたりから「?」に思うことが多くて離れてしまいました。でも僕がピチカートに求めてたことってファンタスティックプラスティックマシーンこと田中がやってくれてるのでまぁいいかと思ってます。FPMはアルバムでカヴァーをやるんだけど、それがすごくいい。前にも書いたけどソングライティングは正直いまいちだけど、音のテクスチャ感に個性があるんですね。でも両者ともそろそろ安易なリミックスはやめて欲しい。
そうそう、最近思ったんだけど今一番すごいリミキサーは誰かと考えていたんだけど(いや、別にクラブミュージックは全然知らないんですが)、個人的にはガンダムやバーチャロンのメカデザイナー「カトキハジメ」なんじゃないかという結論に達しました。なにせ、旧ガンダムのMSとかを「カトキ版」と称してメチャクチャかっこよくアレンジするんです。ビグザムがどうしたらあんなにかっこよくなるんだろう!?

話が脱線してしまいました。で、最近聴いた中ではその軽薄なリミックスが逆によかった「交響曲4126番ハトヤ」(小西氏とふかわりょうのユニット、ロケットマンの「フライングロケットマン」に収録)。「伊東に行くならハ〜ト〜ヤ〜」をドラムンベースにアレンジ。必聴。

コモエスタ八重樫氏の「5thgarden」はジャケットワークがよかったけど中身は……。僕は氏は音楽家としてではなくインテリアコーディネーターとしてファンですが。

(1999/04/04)

「ゴンチチ/EASY BUSY」


ゴンチチはけっこう前から好きで、中学の時(卒業間際だったけど)に「BODY OF GONTITI」「SPIRIT OF GONTITI」の2枚のベスト盤が出て、ジャケとタイトルにひかれて聴いてみたのが最初です。初期ゴンチチは本当にタイトルの付け方が上手い。気に入ったものをあげてみます。

修学旅行列車南国音楽
チョコレート粉砕工場
携帯用ワルツ
マイル君とパプ谷のクリマロ君
種明かし
記号の丘
大陸風に向かって
蒸気の羽
貧しい王家
水の誘惑

クラゲをテーマにした曲のタイトルが「水の誘惑」……なんて素敵なタイトルだろう!ゴンチチには歌詞はないけど「詩」があります。ただ、最近は英語のタイトルが多くて残念。とはいうものの実はゴンチチはここ数年あまり聴いてなかったのです。なんとなく違うな、と。で、久々に会社の人に借りたのが↑のアルバム。気に入ったので買ってしまいました(2年ぐらい前のアルバムですが)。まずなんと言ってもアートワークが良すぎる。かっこよくてかわいい。これぞゴンチチ。音の方も普段のアルバムとは少し異なっていい意味で統一感がない。聴いてて飽きません。ラウンジブームとかいって、日本にはもう10年以上も前からゴンチチがいたじゃないか。FPMがチチ松村のギターをフィーチャリングしたのもうなづけます。ちなみにアルバム「DUO」には「THE MOST COMFORTABLE MUSIC ON THE EARTH」と書いてあります。

(1999/02/13)

ウゴウゴルーガのピチカート・ファイヴ


今回は音楽。「かわいい音楽」って定義が難しいですが、子供声系のレコードは大体その範疇にあるのではないでしょうか。
この頃のピチカートはまだ「録音芸術」ということにこだわっていたのか子供の声を最大限に生かしています。中にウゴウゴとルーガがしりとりをする曲があってめちゃくちゃかわいい。というのも僕が小さい頃しりとりしているのを親がテープに録音していて、それを思い出すんです。子供って発想がアナーキーなので予想外の面白さがあるんですね。宮沢章夫のエッセイで、ある親が子供に「お父さんとお母さん、どっちが好き?」と聞いたら「1番がお父さん、2番がお母さん、3番がラーメン」と答えた、という話が載ってて爆笑しました。

ピチカートがからんだ企画モノの中でもかなりよい出来だと思います。「ウゴウゴルーガ」主題歌「東京は夜の七時」、バカラックの「ミー、ジャパニーズボーイ」のカヴァーを収録。「ラブラブショー」も名曲。

(1998/11/29)