エイ出版社の本

「デザイン家電」「デザインキッチンツール」「デザインテーブルウェア」「デザイン生活用品」の「デザイン○○」シリーズはコジャレた表紙と紙質で、書店で見かけると一度は手にするんだけど、どうも掲載されている商品が自分に縁遠い、つまり使わないものが多くて購入を見送っていた。
でも今度のは違う。
でも今度のは違う。「デザインステーショナリーエイムック916」(エイ出版社)
「デザインステーショナリーエイムック916」(エイ出版社)
なんとテーマが文房具。といっても僕の仕事はほとんどコンピュータ上だし、あまり縁がないんだけど(笑)、見るのは好きで、この本で紹介されている東京都内のショップは7割ぐらいは行ったことがあった。

さてこういう雑誌と本の中間である「ムック(ブックとマガジンをあわせた和製英語らしい)が大好物な僕なんだけど、このエイ出版社はこの手の本を多く出している。
これを買った次の日に、ワーゲンバスの特集だったのでつい買ってしまった雑誌「Lightning」、これまたエイ出版社だった!
「Lightning」vol.125
「Lightning」vol.125
所ジョージがプロデュースしてたはずだけど、ざっと見た感じ彼の名前がどこにもない。今はもう本人の手を離れているのか??でも大森うたえもんのコラムがあるから関係はありそう。

さて、この雑誌は何度か手にしたことはあるけど、買ったのは初めて。アメリカンでストリート系が中心という、僕のコジャレ趣味とは違ってるためなんだけど、雑誌としてはかなり頑張ってると思った。宣伝のページが少なく、記事が多い。月刊でよくもまぁ、という感じ。

読んだことがない雑誌をめくるのって、本屋に初めて入る時に似ている。全体の棚をザッと眺めて、こだわりのセレクションがあると「オッ!?」と思うのは、ページの片隅の気の利いたコラムと出会うのに通じる。

(2004/7/31)

「ウィラブトーイ!」

ようやくこの半年ほどやってた仕事にメドがつき実作業が終わったので、気がゆるみまくってます。

これまでも日曜だけはけっこう休めたんだけど、なんか頭のどこかに仕事のことがあって100%リラックスすることができなかった。けど今は全開モードで「おっしゃ遊ぶぞー!」って感じなんですが、人づきあいのよくない僕は友達と飲みに行ったりするよりも、ぶらりと街に行くのが一番のストレス解消になったりします。特に時間を気にすることなく心おきなくモノを見る、って行為を久しくしてなかったからなおのこと。

で、ちょうどいいタイミングで池袋サンシャインシティー文化会館にて「ウィラブトーイ」というアンティークトイ・ミニカー・食玩などいわゆる大人向けのトイの即売会があると知り、出かけてみました。
ずいぶん前に、奥様が勤めていた科学技術館でこういうイベントがあり、行ったことがあったから勝手こそ知ったるものの、自宅近くで定期的に行われていたフリマが半年前になくなって以来この手の「現場」には足を運んでなかったので、かなりワクワク。

昨日・今日とやってたみたいですが、入場料は今日だけだと\1000。今日の15:00〜17:00(閉会時間)だけだと\500ですが、たいていこの時間帯って店じまいしてるはずだからケチらないで昼過ぎぐらいに入場……。

うぉっ、出店数が多い!
最初はかなり気合い入れてチェックしてたけど途中から「これは最後までもたない……」と思って興味がなさそうな店は流し見をしながら、2時間近くかけてなんとか全部見ました。

全体的にトミカ・ホットウィール・チョロQが多かった。トミカってあんなにコレクターいるんですね。個人的にはあまり出来がいいと思わないんだけど、限定品とかあってコレクションするにはいいんでしょうか。あまりそのモノ自体の魅力ではなく、カタログ的に値段がつけられ・モノがやり取りされてるのを見てると、ちょっと指向が違うなぁと思う。全然否定はしませんが。
あ、ちなみにチョロQって全然興味なし。前にも書いたけど実物にアレンジを加えられてるのって、あまり欲しいと思わない。プラスチック製ってのも好きじゃない理由の一つ。

ミニカー以外にも自分の守備範囲のものがけっこう多くて、見てるだけで楽しかった。前半は特に欲しいものはなかったけど、入場料を損したとは全然思わなかった。

こういう現場に来てみて気づくのは、雑誌で見てたり・○○の立体物が欲しいなどと頭では欲しがってたりしても、いざ実物を見てみると「イマイチ欲しくない」って例が多いこと。その逆もあります。脊髄で反射的に欲しいと思えるかどうかは常にチェックした方がいいですね。特に材質とか塗装の感じとかはけっこうこの手の物欲に影響を与える。
僕は本やCDなんかはネットオークションを利用するけど、こういうものはまだ買ったことがない。なんか実物を見ないとホントに欲しいかどうか分からなくて……。

それにしても、こういう、気になったモノとその値段を見比べながら、「う〜ん……」と悩むのは非常に楽しい。高めの値段で買うのは悔しいし、だからといって今回逃すといつ手にはいるか保証はない。でも、そこまで欲しいモノなのだろうか?などと自分の欲望がどんどん研ぎ澄まされる瞬間。

とまぁかなり至福の時を過ごしたんだけど、いよいよ戦利品を後悔、じゃなくて公開しましょう。

今回の一番の目玉はこれ!
毎日香の「定吉」
毎日香の「定吉」
こんなものが立体であるとは。こいつが「定吉」って名前だってことすら知らなかった。販促用っぽいですが、右手にお香を立てることができるという実用品。
\1500という微妙な値段だったんですが、これに文明堂のクマ(\500)とこれもずっと欲しかった住友銀行の「くまのバンクー」(\1000)とあわせて、全部で\2500にまけてもらった。個人的にはおいしい買い物だったと思う。

お次は最近好きなミニカー。
このコーナーでもよく出てくるトミカのリミテッドシリーズよりHONDA S800。これはずっと欲しかったんだけど全然見つからなくて今回ようやくゲット。しかも定価と同じ\700。最近出たセットをバラ売りしてたようで、白と黄のうち黄色をゲット。
実は、上に書いたプレミア価格のトミカの中にリミテッド化されてないこのS800があって、そのスカイブルーのがとても気に入っちゃってて迷いました。でもそちらは\2000。プレミアの中でも安い方だけど、やっぱりトミカを定価以上で買うのは抵抗があったのと、僕が買ったリミテッド版のほうがディティールが圧倒的によくて(当たり前だけど)、こちらにしました。まぁ、よしとしよう。それにしても最近スカイブルーに弱いなぁ。

あとはガチャポンとか食玩とかチマチマしたものをいくつか。左から海洋堂の布袋・大黒天・トゥイードルダムとトゥイードルディー(不思議の国のアリス)、タツノコキャラのボトルキャップシリーズからグズラと樫の木モック。どれも全然チェックしてなかったけど、値段がそこそこで現物を見て気に入ったので買った。
タツノコ・ボトルキャップは他にもハクション大魔王とアクビ、ツボ(シークレット)、それからおじさん(シークレット)なんかがあるそうだけど、そこには売ってなかった。自分が買った2つの出来がいいのでそれらも見てみたいけど、グズラだの樫の木モックだのってそうそう立体にならないので、それだけで体が欲しがります。どっちもアニメ自体はあまり知らないけど(笑)
アリスはそんなに思い入れがないけど、このキャラ自体が面白かった。ディズニー版はこの原作のに似てますね。そういえば最近レンタルして久々に「不思議の国のアリス」を見直したけど、やっぱドラッギーでした。

と、確実に入場料の価値はある即売会でした。
その後もトイショップ・本屋・西武の古本市をはしご&買い物して帰宅。
久しぶりに刺激的でした、ホントに!!

(2003/03/30)

東武ワールドスクウェア

日光には江戸村とかウェスタン村とかあるけど、やはりミニチュア好きとしては一度はここへ行かねばならないだろう、ってことで連休を利用してついに「東武ワールドスクウェア」へ。
東武ワールドスクウェア写真集 \1800
東武ワールドスクウェア写真集 \1800
ある本で紹介されてるのを読むまでたいしたことないんだろうなぁとタカをくくってたけど、やはり凄まじい。
国内・世界の有名建築物が1/20で完全に再現されてる上に、そこに配置された人形たちが圧巻。適当においた人形は一つもなく、それぞれにちゃんと表情(といっても顔のそれではなく、何をしてるかという意味で)があるのだ。その情熱はすごいものがある。
また、さりげない隠れキャラやお遊びなんかもおしつけがましくなくて素晴らしい(ちなみに紫禁城は映画「ラスト・エンペラー」の撮影風景を再現してある)

惜しむらくはその職人たちの情熱に比べて、「東武ワールドスクウェア」の全体のプロデュースが手ぬるいこと。これではもったいない。とにかく、ミニチュア好き・建築好きは必見!
↑に紹介した写真集は、センスの悪いお土産コーナーの中で唯一マストバイの品。これ、実際の模型を見るのとまた違った面白さがある写真集です。

(2002/09/29)

現代根付

現代根付と聞いて、これはいかねばと思い、千葉市美術館まで足を運びました。
キンゼイコレクション 現代根付(千葉市美術館)
キンゼイコレクション 現代根付(千葉市美術館)
それなりに面白かったんですが、現代根付はもう「根付」じゃないんですね。実用からは離れている。ゆえに下手すると「精巧なミニチュア」でしかなくて、そういったものは技術的には素晴らしいので、一見すごく見えるのですが、決して「面白くない」。もう丸みはないですし、ヒモを通す穴も裏側に申し訳なさそうについているのみ。
そもそも根付のおもしろさって、丸みの中にどう対象をディフォルメしていくか、穴をどう生かすか、なんて部分が面白いのだと思うのですが。
あと、肝心なのが触っても気持ちよさそうじゃない作品が多いこと。妙に彫刻が多くて、とがった部分が多い。根付は触ってナンボの世界だったと思うんですが、この辺はどうなんでしょうね?
そういう意味では今回の展覧会は貴重なものを生で見られたし感心はしましたが、脳内ドーパミンの出は少なかったと言えます。
あ、館を出るところにゴンチチのゴンザレス三上氏がいました。三上氏もこれを見に来たんでしょうか?分かる気がします……。

(2001/08/27)

印籠と根付

三菱系美術館「静嘉堂」が旧岩崎家の印籠・根付コレクションを「江戸のデザイン展」と題して初公開したので見に行きました。
「江戸のデザイン展」(図録)
「江戸のデザイン展」(図録)
以前も根付を取り上げましたが(コラム99年分の「携帯電話」を参照)、その頃は根付のフィギュアとしての精巧さにばかり目がいっていて、印籠にはまるで興味がありませんでした。これは外国人コレクターも同じだとか。
「別冊太陽 骨董をたのしむ4/印籠と根付」(平凡社)
「別冊太陽 骨董をたのしむ4/印籠と根付」(平凡社)
ところが、印籠と根付というのは図柄(モチーフ)がセットになっていて、それを考えて見るとまた面白さが増します。今回の展覧会は印籠と根付がセットになっていたので、鑑賞入門に最適で、いいものでした
現代の印籠「携帯電話」も、最近カスタマイズできるようになった「壁紙」を「ストラップマスコット」と(同じじゃなくて、ヒネリを加えて)合わせると「おぉ!」と言わせることが出来るかも。

余談ですが「ギャラリーフェイク」でも根付が取り上げられています。
「イングランドの根付」from細野不二彦「ギャラリーフェイク5」(小学館)
「イングランドの根付」from細野不二彦「ギャラリーフェイク5」(小学館)

(2000/11/15)