境港は山と海に囲まれた面白い地形で、それが彼の世界観に大きく影響を与えたようなことが評伝にも書かれていた。JRローカル線の境港駅を降りるとそれがなんとなく分かる。
その駅前から「水木しげるロ−ド」が広がる。

のっけからマイフェイバリット・河童の三平作品が!タヌキの尻がかわいい。

「スイカを食べる死神」ってセレクトがもう「タダもんじゃないここは!」と思わせる。後ろは「妖怪列車」。つっても地獄に行くわけではない。
といっても既存の商店街に妖怪のブロンズ像を立ててあるだけなんだけど、必然的に商店街を通ることになり村おこしとしては良いアイディアだと思った。

悪魔くんとメフィスト。ブロンズ像は意外に小さい。
道路を挟んで両側にあるので、行きと帰りに分けて見ていくとちょうどいい。店はたいてい水木グッズを扱っているんだけど、中でも妖怪神社をはさんで「むじゃら」と「妖怪ショップ ゲゲゲ」の2つがすごい。前者はいろんなオリジナルグッズが販売され「水木愛」を感じるし、後者は店の人が作ったと思われるミニチュア(非売品だけど撮影可)がディスプレイされており、妖怪像と同じぐらい必見の出来だ。写真をリンクしておきます。分かる人には分かるマニアックさ。
他にもパン屋さんでは妖怪パンがあったりとか、細かいところで水木しげるがフィーチャリングされている。

さかさまだけど。やはり食べる時は「モガーッ」っと。
水木しげるロードの最終地点には2003年3月にオープンした「水木しげる記念館」がある。
こちらでは演出付きでたくさんの妖怪が立体化されている。実際子供が泣き出していた。内容は1時間もあれば大体見れるぐらいで規模としてはちょうどいい。また、水木しげる自身のコレクション・再現された仕事場などもある。2Fは単行本やグッズなどが展示されており、レアな本からユルめの玩具まで眺められて楽しい。近作のマンガなども置いてあり自由に閲覧できる(といってもここまで来る人がわざわざここで読む必要はないだろうけど)。

「水木しげる記念館図録」
これらはほぼ一日あればかなり余裕のあるペースで楽しめるだろう(自分は半日しかいなかった)。逆によっぽどのファンじゃないと2日は持たないと思う。
それでもコンスタントに増え続けるブロンズ像はリピーターにもアピールするだろうし、記念館も企画展をやっていけばまた行こうかなと思うのでは。
というわけで、町おこしの成功例としても面白かった(なにせ平日というのにそこそこ観光客が歩いているのだから)。
(2003/06/15)