「高野寛」特集
『僕には高校時代にとても仲の良かった友達がいた、一方的に。話をしたことすらないけどいつも彼の言動・行動は気になっていた。
彼が発する言葉の一つ一つに意味を感じていた。もちろん、彼はそんなことを知る由もないのだけれども。いつか僕が感じたことを彼に伝えようと思っていたけど、どうもうまくいかなかった。
そうこうしているうちに時間も経って、彼も僕もそれぞれが変わり、お互いのベクトルももう並行ではなく外側へと開いていった。だんだんと彼の消息も分からなくなった。風の噂で「少し変わったけど元気にやっている」と聞いて安心しながら、いつかまた彼に会ってみようと強く思った。
そんな中、彼が近くに来ているというので、春めいてきたけどまだ寒い街へとコートを着て出かけた。そこにいるのは確かに彼だったけど、感じが違っていた。以前の彼は自分の伝えたいものをどうにか表現しようと、考えていた。その姿は不器用であったけれども、そこがまたひどく共感できた部分でもあった。
でも、今目の前にいる彼からはそんな不器用さは消えていた。伝えたいものが内面からあふれ出して、それを体が勝手に伝えようとしているような、強いパワーを感じた。もう不器用な彼はそこにはいなかった。
僕はといえば、相変わらず不器用なままだ。でも、僕は僕のやり方で行こうと改めて思った。
久しぶりにあった彼は前と同じように、いや前にも増して尊敬できる人間だったのは言うまでもない。』
というわけで満を持しておくる高野寛特集。
(2000/3/26)
hellohulloa
デビューアルバム。高橋幸宏プロデュース。高野寛は大阪芸大を卒業後、幸宏とムーンライダーズの鈴木慶一主宰「TENTレーベル」の新人オーディションをきっかけに、「ビートニクス」のツアーサポート
(ギター)などを経てこのアルバムでソロデビューする。
音は88年発売ということもあり少し古い感じがするが、とにかく曲がよい。1曲目「SeeYouAgain」
(デビューシングル)から「二人のくぼみ」「恋愛感情保存の法則」の流れは今聴いても新鮮で何かがはじまる予感に満ちている。他にも「国境の旅人」「夜の海を走って月を見た」などファン人気が高い曲も収録されており、曲一つ一つの「名曲度」はこの後のどのアルバムよりも高いと思う。
曲調は基本的にはよく初期高野寛が引きあいに出される「ビートルズ」〜「XTC」の英国ヒネクレポップ系が中心だが、ソングライターとして非凡な才能を感じさせる一枚。
RING
ジャケ写のイメージもあって、シンプルで少し憂鬱なイメージのあるセカンド。
一枚目よりも内省度が高まったと言えるかも。とはいえ、1曲目「IS THAT LOVE?」「カレンダー」「RING」(よくこんなシンプルな曲、シングルに切ったなぁ)の流れは素晴らしい。シングルになった「ある日駅で」は僕が初めて高野寛を知った曲であるが、僕の思い入れに反してファン人気がないのが残念
(本人もあまりライブで演奏しないし、ベストにも入ったことがない)。ちなみにこの曲の駅のイメージは東横線の学芸大あたり。
「アトムの夢」は確か手塚治虫が死んだのをきっかけにして生まれた曲だったと思う。この曲のように抽象的な表現ながらも社会警告的な歌詞も多くなってくる。エッセイ集のタイトルにもなった「いつのまにか晴れ」、人気の高い「BLUE PERIOD」など後半も名曲ぞろい。また、「五十歩百歩」といった自作「CUE」につながる実験的な構造を持つ曲も。
のちに神戸大震災の時に彼が「全てを無くしても『音楽』を続けたい、それには今までのように機械じゃなくて自分自身の体で表現していかなくてはならない」みたいなことを言っており、それ以後ギター弾き語りスタイルを中心に活動をするようになったけど、この頃から打ち込みを多用
(?)する自分の音楽活動に矛盾を感じていたのではないだろうか?僕にとってはその葛藤がすごく共感できた部分であったのだが。
CUE
ミズノCM「虹の都へ」のヒットで彼の周辺も様変わりする。それまでどちらかというとマニアックなポップクリエイターだった彼がヒットシンガーソングライター的な見方をされていろいろと苦労したのではないかと思う。「虹の都へ」もかなり凝った曲だと思うけど。
ちなみに僕はこの頃全然TVを見てなかったせいかこのCMを見たことがなくて、ヒットしていたという記憶はないです
(笑)。確か、この後のミズノのCMソングはフリッパーズの「ブルーシャイニングクイックスター」だったと思う。本人達が「高野寛の後がまです」とか言ってたのを覚えてる。あの頃は高野寛もネオアコで括られることが多かった。そういえばオザケンの「愛し愛されて生きるのさ」を初めて聴いたとき、なぜか高野寛の曲だと思った。
話が脱線したけど、このアルバムはよく90年代J-POP100選とかでも選ばれるように、非常に独特でかつクオリティの高い作品だと思う。
歌詞もパズルというか暗号めいた部分が増え、それがトッド・ラングレンプロデュースの音と相まって万華鏡のような印象を受ける。前半なんて「虹の都へ」以外はいわゆるポップス的な曲
(=シングル切れそうな曲)はほとんどない。それでいてたたずまいはあくまでポップ。「I・O・N」
(これ、タイトルの意味に気付いたのはずいぶん経ってからだった)なんてトーキングヘッズだし。
ちなみにこの頃、カブキロックス「虹の都」という曲があった。
AWAKENING
このアルバムはどしゃぶりの日に買ったせいか、あまりいいイメージがない。実際、内容は憂鬱度が高いと思う。
「虹の都へ」の反動からかトッドとの共同作業に慣れてきたのか、サウンド面での実験性がぐんと増す。インストも多くなり
(14曲中5曲)、ギターでもエイドリアン・ブリュー的なトリッキーなプレイが聴ける。
自分の中のマニアックな面を全面に押し出したアルバム。が、そのバランスがうまく取れずに非常に奇形なアルバムに仕上がってしまったように感じる。
ただ、「虹の都へ」への自らのアンサーソングにも思える先行シングル「ベステンダンク」は、やはりポップスクリエイターとしての才能を証明している一曲だと思う。しかし、カップリングが3拍子の不思議な曲「エーテルダンス」なところに彼の反骨精神を感じる
(笑)。このバランスがこの頃の彼の魅力だった。
Better than New
「虹の都へ」「ベステンダンク」の流れから生まれたミニベスト盤。「SeeYouAgain」、「RING」のシングルバージョン
(トッド・ラングレンプロデュース)も収録。
凝ったジャケ&アートワークは意外にも進藤三雄仕事。
ちなみにタイトルは外国の家具のリサイクル番組から取った、と本人が言っていたと思う。皮肉なタイトルをつけるところは商業主義に走るレコード会社に対するささやかな抵抗か。
th@nks
このアルバムが発売された頃には僕は大学生になっていて、発売時に以前かかったはずの風疹になって休んでたのにこのアルバムを取りに行くため大学まで自転車をこいだ
(生協で買うと安く買えるので予約していた)記憶がある。ちなみに寮だったため、みんな風疹にかかっていた。僕も誰かにうつされたんだと思う。
という個人的な想い出はおいといて、このアルバムは彼のこれまでの集大成的な作品だと思う。当時はあまり好きではなかったけど、今はもしかすると一番聴いてるアルバムかもしれない。デビュー時のストレートな曲のよさとサウンド面でのマニアックさがちょうどいい具合なバランス。トッドのプロデユースから離れ久々のセルフプロデュースで、改めて自分の立ち位置を確かめたという感じだろうか?
特に「衛星から愛をこめて」「君といたいな」「ホロスコープ」あたりが名曲度高し。
アートディレクションは立花ハジメ。
Timeless Piece
そういえば彼はこの頃、日曜の朝にFMヨコハマ「ブランニューコレクション」という番組のパーソナリティをやってて
(上京直後に偶然拾いもののラジオをつけたらやってた)、毎週聞いてた。いろんな曲をかけてくれて大変勉強になった。XTCが「ノンサッチ」を出したのもこの頃だったような気がする。あれからXTCが次のアルバムを出すのにこんなに時間がかかるとは思わなかった
(笑)。
ラジオをいえば、「CUE」の頃あたりに彼がNHKの番組に出ていろんな曲をかけてました。その時の曲目の切り抜きが出てきたので紹介します。
特別番組=ロックゴールドソング<70年代、80年代英米ヒット特集>
出演 大貫憲章 ゲスト 高野寛
1メッセージインアボトル/ポリス
2サティスファクション/ディーボ
3ザ・ロボッツ/クラフトワーク
4ドントレッツスタート/ゼイマイトビージャイアンツ
5スレッジハンマー/ピーター・ガブリエル
6サットインユアラップ/ケイト・ブッシュ
7ノーワンレシービング/ブライアン・イーノ
8アイムノットインラブ/10cc
9リスペクタブルストリート/XTC
10アイムダウン/エイドリアン・ブリュー
11ウォークドントラン/ペンギンカフェオーケストラ
12クリシェ/トッド・ラングレン
13カーズアンドガールズ/プリファブスプラウト
14ラブカムズトゥエブリワン/ジョージ・ハリスン
15フリーマンインパリ/ジョニ・ミッチェル
16No.9ドリーム/ジョン・レノン
ニューウェーブ系はまるで知らなかったけど
(当時洋楽ではマンチェ系が台頭してた)そのラジオ番組をきっかけに聞き出した。そうか、この番組は僕にとってターニングポイントだったんだなぁ。ここで紹介されたアーティストのCDはほとんど買ってます。
しかし、この頃プリファブも「ヨルダン」を出して、その後沈黙するけど次のアルバムを出すのにあんなに時間がかかるとは思わなかった
(笑)。クラフトワークにいたってはこの頃「ザ・ミックス」を出してから、いまだに次のアルバムが出てない
(笑)。
と、本人にはあまり関係ないことばかり書いたけど、ベスト盤なので特に書くことがない。この頃は田島貴男との「Winter'sTale」がヒットしていたが、その別バージョン「HIROSHI TAKANO VERSION」はここでしか聴けない
(と思う)。選曲は申し分なく、一部の曲はニューバージョンとして化粧直しがされている
(ただし、ベストという性質上アレンジなどは極端に変わっていない)。「目覚めの三月」のカップリング「ドゥリフター」収録。この頃は「変なタイトル」と思ってた
(笑)。
I
この頃僕は「都心で一人暮らし」という環境のよさも手伝って、彼のライブに何回か足を運んだ記憶がある。でも、そもそも僕はライブが好きではないのと、その頃の高野寛はライブが得意でなかった
(と思う)のとであまり楽しかった記憶はない。渋谷公会堂・新宿パワーステーションでのフライングキッズ
(だったと思う)との対バン・日比谷での「Thinking of the Green」というかなりマニアックなチャリティコンサートなどなど、計4回ぐらいは行ったと思う。
どれかのコンサートのパンフレットにライブでしか買えない「チャンネル7」というCDがついていたことがあって、これがなかなか面白かった。お金に困ったときに売ってしまったけど今思うともったいないことをしたと思う。
ライブはちょうど「th@nks」〜「I」にかけての頃で、そこで聴いた「I」の曲の印象が「なんか違うなぁ」と思って当時は買わなかった。最近手に入れたんだけどやはりほとんど聴かない。プログレッシブフュージョンバンド
(っていうと違うのかなぁ)「ティポグラフィカ」とのコラボレーションアルバムとも言えるかもしれない。
彼はこの頃からライブアーティストとして自分を鍛えていく方向に向かったが、僕の興味はテクノや当時渋谷系と呼ばれていたギミック性の強い音楽に向かっていき、彼の音楽からは離れていくことになった。
Sorrow and Smile
このアルバムが出た頃、彼はNHK「ソリトンSIDE-B」という番組の司会をしてて
(それについては後述)、それをきっかけにまた彼のアルバムを買ってみた。
それなりにいい曲が並んでるけど、中でも「夢の中で会えるでしょう」は彼の中でも5本指に入る
(というか勝手に入れる)名曲
(当時は思わなかったけど)。
「三叉路」は、就職活動時にディスクマンで聴いていて妙に自分の姿とダブったのを鮮明に覚えている
(それを聴いてた時の映像さえも)。
そういえば、このアルバムにも参加してる坂本龍一との交流が盛んだったのもこの頃で、ギタリストとしてツアーやアルバム「SWEET REVENGE」に参加していた。彼こそまさに「YMOの息子」だと思うんだけど、生まれたときに手に持っていたのがシンセじゃなくてギターだったのがその後の運命を
(いい意味でも悪い意味でも)複雑にした、と言えるのではないだろうか。
YMO再生の頃に「ポケットが虹でいっぱい」が主題歌だったさくらももこ原作のドラマ「谷口六三商店」のサントラを手がけたり、ドラマにも悪役で出演してた。それを沖縄に旅行に行ったとき食堂のテレビで偶然見て不思議な感じがしたのを覚えている。
「Sorrow and Smile」以後、アルバム「Rain or Shine」と数枚のシングル&ベストアルバムを東芝EMIに残して(どれも未聴)、彼は高橋幸宏のインディレーベルへと移籍する。当時、「シングル3部作(確か井出靖をプロデューサーに迎えていたと思う)がヒットしなかったらインディレーベルへ行く」とインタビューで語っていたけど、本当に行くとは思わなかった。
TVブロスの「Rain or Shine」のアルバム評で「本当はもっと『過激』なことが出来るのに自らそれを押し込めていて、もったいない」というようなことが書かれていて、僕も当時同じ事を考えていた。
テイ・トウワのアルバムでの彼のギタープレイを聴いたときは、旧友に久しぶりに出会った感じがした。
TIDE
インディレーベル移籍第一弾。「Sorrow and Smile」の時にも思ったように、決して悪くはないんだけど僕の好きだった部分はやはり感じられない。
ただ、最近彼が自らのホームページで
>3〜4月のツアーが終わった後、次のアルバムをすぐ作りたいと思っている。
>3月に出るライブ盤とは180度違う感じで。右脳全開で。
と書いていて
(無断引用)、彼のマニアックな面が全開してくれることを大いに期待。
3月に新宿HMVで彼のインストアライブを見たけど本当にライブがうまくなっていた。余裕さえあった。偶然、僕が好きな曲を演奏してたのもおいしかった
(無料なのに)。
ちなみに、彼が最近自分のページで次のようなことを書いていた
(無断引用です)。
>あそこに書いたように、僕は「改造マニア」
>だった。
>いや、今でもそうだ。
>ただし、改造の対象はデビューしたころから
>変わった。楽器じゃなくて、自分自身を改造
>することにヨロコビを見いだしたのだ。
>
>今笑った人、僕は結構マジですよ。
>例えば、性格や体の悪いところ。コレらを直す。
>ダイエットも一種の自己改造か。
>欠点を含めた自分を愛することも重要だけど、
>理想があるなら、そこに近づいたほうがもっ
>と嬉しいんじゃないかな。
>僕はこの10年くらい、かなり意識して、自己
>改造した。
>ちなみに、宗教はやってません。自力で。
>ファーストアルバムの頃と今だと、歌声もぜ
>んぜん変わった。
>とはいえ、根本的な自分は、ホント変わらな
>い。というか、変えようがない.....ということ
>も最近つくづく思う。
目的に向かって一歩一歩登っていくその姿はやはりいつまでも自分の目標だなと思った。
そういや「th@nks」発表当時、彼が宗教に傾倒したという噂が流れて
(歌詞の内容もあったと思う)本人が困惑してたけど、「気功」にマジメに取り組んでいたりと彼の自己改革はかなり意識的だったんだと思う。それがあらぬ誤解を生んだのでは。
Dr.floppy(「thanks」カップリング)
ここからはシングルの紹介。「Dr.floppy」はおそらくアルバム未収録。モチーフは当時都知事選に出馬したりして話題になってたドクター中松。ジャケでフライングシューズを履いています。
僕も「好きな人が好きな人を好きになる」
(ややこしい)という心理があるので、ドクター中松に投票したし、握手もしたし、大学での講演会で質問もした。
この曲、かなり好きなんだけどなぁ。
Winter's Tale〜冬物語
言わずと知れたサッポロビール「冬物語」のCMソング。オリジナルラブ「田島貴男」とのコラボレーション。カップリングの「Affair」はおそらくアルバム未収録。共作とはいえ珍しく官能的な歌詞です。
LD SINGLE「虹の都へ」
この頃よく出てた「LD SINGLE」。収録曲は「OCTOBER」「虹の都へ」「やがてふる」。インタビューやイメージ映像も収録。これを見ると当時のレコード会社が爽やか青年イメージに加えて女性版「遊佐未森」的な売り出し方をしようとしてたように感じてしまう。
LD SINGLE「ベステンダンク」
シングル「ベステンダンク」のジャケデザインは凝っていて好きだった。プロモもそのイメージを発展させた感じだが、いささか予算が足りなかったのでは
(笑)。収録曲は「ベステンダンク」「エーテルダンス」「BLUE PERIOD」(LIVE VERSION)「SEE YOU AGAIN」(LIVE VERSION)の4曲。
VHS「1990 TOUR BESTEN DANK」
これ、10年前かぁ。ちょいショック。
この頃、髪を伸ばしてました。「CUE」「AWAKENING」からの曲が中心。
いつのまにか晴れ
ソニーマガジンズからのエッセイ第一集。この当時はこういったアーティストの単行本がよく出ていて、そういう本はその性質上バラエティブックに近くなる傾向があったせいか、けっこう好きだった。ミュージシャンは文章が面白い人が多いと思うし
(中にはひどいのもあったけど)。
高野寛は文章家としてもとても優れていると思う。今でも限りなく私的な公式ホームページを運営しているが、。取り上げるトピック、ものの感じ方などなどとても面白い。考え方自体がとても「ユニーク」
(UNIQ。一度英語辞書で本来の意味を調べてみましょう)だと思う。
この本には先述の「ドクター中松」最近CGコラボレーションしている「伊藤桂司」などとの対談、短編小説、一人対談etc.バラエティに富んでいる。
僕は高校の頃から時々誰に読ますでもなく文章を書いていてそれがこのページにつながっていったんだけども、少なからず彼からの影響はあったと思う。
ここはどこか
月刊カドカワに連載されたエッセイを集めた本。こちらは純粋なエッセイ集で、ちょうど高野寛が意識的に変わり始める「th@nks」〜「I」の頃に書かれていて興味深い。現在は同タイトルのラジオ番組
(?)も持っているらしい。
土曜ソリトンサイドBリターンズ
95年4月から始まったNHK「土曜ソリトンサイドB」関連本。同番組は意識的に「90年代の『YOU』」を目指していた番組で、実際YMOのメンバー3人が
(別々ではあるけど)ゲストで来たりしてた。今、その出演リストを見ても豪華。
僕はほとんどの回を見てましたが、この本はその傑作選。前述のYMO三人に、布施英利、テイトウワ、石野卓球、スチャダラパー、江川達也、塚本晋也、京極夏彦、糸井重里&堀井雄二、立花ハジメらの回を収録。
高野寛の迷司会ッぷりが堪能できます。緒川たまきのナチュラルぼけもすごい。
いわゆる「アーティストページ」とは一線を画して、完全に100%自作のweb。かなり面白いです。現在の音楽活動をあまり知らない僕が言うんだから間違いありません。
ちなみに本人は次のように書いています(無断引用)。
>ホームページ作りは盆栽に似てるような気がします。
>盆栽やったことはないですが、なんとなく。
>今の自分にとって、趣味のような、仕事のような、今までになかったモノです。
>まあ、飽きないように、疲れないように、今後も適当に続けます。
>これからもよろしく。
う〜ん、確かに盆栽だよなぁ。手入れしないと「枯れ」ちゃうし。
高野寛のことを書くということは、自分のこと(特に青春期)を書くことでもあるのでかなり書きにくかった。けど、「これは一度書いておかなきゃな」という思いはいつまでたっても無くなるどころか、ますます大きくなっていった。
そういえば、高野寛は射手座のB型で、僕もそう。当時、あまりに彼が自分の考えていることを言い表してくれていたので、そういった占いは全く信じない僕だけどこればかりは不思議な感じがした。
まだまだ書き足りないことも多いような気もするが、一度ここで筆を置く(?)ことにする。これからもミュージシャンとしてだけじゃなく大きな意味でのクリエイターとして活躍することを大いに願って。