イカ天(バンドブーム)特集

イカ天とその同時代に活躍したバンドの特集です。
最近、回顧本も出てた「イカ天」ですが、実は当時僕の住んでいた金沢では放送されておらず、いわゆる色モノいっぱいの「イカ天バンド」は写真でしか知りません。音すら聞いたことがないものが多いです。逆にいうとそれゆえ、ある程度クオリティが保証されたバンドだけを聴くことが出来たと言えます。
ちなみにGRANDイカ天KINGを並べると

初代 FLYING KIDS
第2代 BEGIN
第3代 たま
第4代 MARCHOSIAS VAMP
第5代 Little Creatures
第6代 BLANKEY JET CITY
第7代 パニックインザズー (←これだけ知らない)

だそうで、特に今日のBLANKEY JET CITYやLittle Creaturesの活躍振りを見ると一概に「バンドブーム」を悪者扱いできないと思います。この土台があったからこそ、今のビジュアル系を含めた90年代後期バンドブームが起こったんだと思います。
余談ですが、あの頃とちょっと前のヴィジュアル系を中心としたバンドブームの一番違う点はしっかりしたプロデューサーの有無だと思います。SHAZNAには一風堂の土屋昌巳、GLAY・JUDY AND MARY・エレカシ(これは当時からいましたが)には佐久間正英、スピッツに笹路正徳、ラルクに岡野ハジメ(PINK)などなど。ちなみにGLAYはイカ天出場してたらしいし、ジュディマリにはスカンクのメンバーがいますし、エレカシも古い。あの頃もプロデューサーがいたにはいたわけですが、「お目付役」に過ぎなかったのではないでしょうか。

これ以外のイカ天バンドでは

人間椅子
宮尾すすむと日本の社長
スイマーズ(寒)
カブキロックス
(聖飢魔IIもどき。デビューシングル「お江戸」(「TOKIO」のカヴァー)のカップリングは「すみれセプテンバーラブ」)
AURA(ピーです)
remote(最近お亡くなりになった池田貴族のバンド。合唱。)
THE 家元
PINK SAPPHIRE

なんてのがありました。
いわゆる「ロック」が苦手だったのでバンドブーム自体は醒めて眺めていたのですが、僕が当時聴いていたものを取り上げました。

(2000/05/09)

BEGIN

ビギン/音楽旅団
ビギン/音楽旅団
沖縄出身でありながらいわゆる「ウチナンチュ」でもなく「アクターズスクール」でもない、珍しくブルージーなバンド。なんといってもボーカルのよさがあげられます。
ファーストは結構他作家の曲が多いのですが、ちゃんと「BEGIN」の世界にしているところはさすが現役バンド、といったところか。
「恋しくて」は言うまでもなく名曲だけど
「白い魚と青い魚」
「いつものように」
「追憶のシアター」
もいい。
よく考えたら沖縄のみのヒットから全国区へ、というパターンはキロロと一緒。後述のTHE BOOM「島唄」もちょっと違うけどこのパターン。

たま

たま/さんだる
たま/さんだる
かわいいさと気持ち悪さが同居する独特の世界観は唯一無二。
エンジニアがYMOでおなじみの飯尾芳文氏(もしかすると小池光夫氏だったかも)で、音的にもなかなか面白かった。「学校にまにあわない」という曲が「そうそう夢ってこういう風に不条理につながっていくよなー」というある意味秀逸な歌詞だと思いました。「ドラピストクッキー」とか「らんちう」とか名詞の選び方も独特。次の「きゃべつ」ぐらいまで聴いてました。

JITTERIN' JINN

JITTERIN' JINN/ハイキング
JITTERIN' JINN/ハイキング
JITTERIN' JINN/ドキドキ
JITTERIN' JINN/ドキドキ
最近のスカコアムーブメントから再評価の声が高まるジッタリンジン。当時、他校の学園祭のライブも行きました。このバンドに関してはずっと「ワンパターンだけどいいバンド」だと言い続けてきたのですが、周りの反応はたいてい「(笑)」扱いでした(泣)。3rd「パンチアウト」はブリキ缶の初回バージョンを持ってます(中古で¥200だった)。プレミアつかないかな(笑)
「プレゼント」は「MY FAVORITE THINGS」へのアンサーソングだ、とか適当なことを書いておこう。

リトルクリーチャーズ

Little Creatures/SAME TITLE
Little Creatures/SAME TITLE
現在ではかなりアブストラクトな音ですが、この頃はR&B・ジャズのまねっこみたいな感じでした。それでも他バンドに比べると圧倒的なセンスの良さがあったと思います。まさかUAなんかとセッションするとは思いませんでした。
当時、今の奥さんとフィルムコンサートに行ったのも懐かしいなぁ。

 

(JAPAN)

X/BLUEBLOOD
X/BLUEBLOOD
X/Jealousy
X/Jealousy
イカ天バンドではないですが、90年代を通じて何かと話題を振りまいてきたX。当時はほっといてもフラストレーションがたまるやっかいな時期だったからヨシキのツーバスは単純に気持ちよかった(若)
Xは演歌的要素を持つヘヴィメタ(と書くとまた異論ありそうだけど)だと思っていました。なんかメロディにドメスティックなものを感じるんですよね。

THE BOOM

THE BOOM/サイレンのおひさま
THE BOOM/サイレンのおひさま
イカ天ではなく、ホコ天出身ですが素晴らしいバンド。この手のバンドでは珍しく好きです。
シングルでいうと「島唄」・アルバムでいうと「思春期」以前は結構ブラックユーモア調のコミックソングをスカで歌うバンド、というイメージがありました。とはいえこのアルバムラスト「気球に乗って」などスケールの大きい歌をうたう器も持ち合わせていたようです(リアルタイムでは知らない)。「釣りに行こう」はシングルでの矢野顕子とのデュエットバージョンが有名ですね。