Char・ほめ殺し
なぜ僕がCharを!?実は音楽しりとりの末、たどり着いたのだった。
はじまりは砂原氏のテイストと似てるとのことで聴いてみたヒップホップユニット「DEGABLE PLANET」から。彼らのツアー時の座付きDJ
(?)だったのがキング・ブリット。彼のユニットが「SILK130」で、そのサンプリングネタがボズ・スキャッグス「LOWDOWN」
(演奏は結成前のTOTO)。あるエッセイで「和製LOWDOWN」と書かれていたのが、Char「SHININ'YOU SHININ'DAY」
(ふ〜、やっとつながったよ)。というわけで1stを買ったらドハマリというわけです。
おそらくロックファンほどCharを敬遠すると思うのですが、AOR大好きな大人の耳
(笑)には「イカした」音楽に聞こえる。この「イカす」という感覚を前向きに取れるかどうかが彼の魅力のポイントなのでは、と思う。「ロックの精神性」とか言う前にこの圧倒的ドライブ感に身を任せてみるのも一興。
(2000/05/28)
Char(1st)
J-「ギターの神様」、Char。オビに書かれた「今聴くと宛ら70年代の国産スポーツ・カーにも似た粋なセンスがある」というのがまさにその通り。「SHININ'YOU SHININ'DAY」「SMOKY」かっこ良過ぎ。白いパンタロンもまぶしい1976年作品。(「おっさんロック
(J-AOR)」特集から抜粋)
スリル
歌謡フィールドでのヒット曲「気絶するほど悩ましい」をはさんでのサードアルバム。B面はこの頃ツアーにも参加したゴダイゴがバックで、それだけで悶絶。ヒット曲「闘牛士」収録。
U・S・J
Charときて、TOTOチームとかければそのココロは「買うしかない」。というわけでCharがTOTO一派、デビッド・フォスター、ジェイ・グレイドンなど西海岸AORスーパープレイヤーと夢の競演!
……と思いきや出来たのはとんでもない駄作。本人も「こんなのロックじゃねぇ」と怒りだす始末。豪華セッションが必ずしも傑作とならない好例。数ある「SMOKY」の中でもこんなカッチョ悪いヴァージョンはありません。
これを聴くとCharのAOR的雰囲気というのはムーブメントではなく本人の「余裕」が生み出しているモノなのだと気付く。
EDOYA COLLECTION
個人レーベル「江戸屋」時代ソロ仕事のベスト。名曲「SMOKY」2バージョン・「SHININ'YOU SHININ'DAY」のリメイクが聴けるだけでも「買い」。
自主制作が持つ真の意味は、自分の作品に最後まで責任を持つ姿勢。Charはそれを体現している数少ないミュージシャンでもある。近年、「インディでやってるとある意味緊張感がないんだよねぇ」などとメジャーに戻ってくるあたりもかっこ良過ぎ。
PSYCHEDELIX/EDOYA COLLECTION
こちらは90年代活動の中心となった「江戸屋」時代のユニット「PSYCHEDELIX」のベスト。ここでも「SMOKY」が聴けるが、他にも「STAND」「MERRY-GO-AROUND」など現役バリバリぶりをアッピール。
Sacred Hills -聖なる丘
意外にもキャリア初のインスト・アルバム。CSでこのアルバムのレコーディング風景のドキュメントが流れてて見ましたが、PSYCHEDELIXでも一緒だったジム・コウプリーがスタジオに入ってドラムを録り、その後Charがライン録りでギターとキーボードを入れていく、って流れでした。友達に聞いたら今はギターってライン録りが普通だそうで、意外。
ただ、僕はジム・コウプリーのドラムの音があまり好きじゃない。Char自身はすごい相性がいいとかでよくセッションしてますが、なんかスカスカしてて……。ゆえにPSYCHEDELIXもそんなに好きじゃないです。
もっとも1枚全部Charのインスト曲が楽しめるわけで、「Charはボーカルがちょっとねぇ……」という人には是非!ドライブ感のある曲は少なめですが、全体的に清涼感のあるさわやかな感じがするのは、今の彼の心境なのか?
(2002/09/24購入)
Johnny,Louis&Char/FREE SPIRIT
芸能界でのアイドル扱いやらなんやらで自分の思い描いた音楽活動が出来ないストレスがたまりまくっていたCharが、いったん今までの活動をリセットして自らのバンド「Johnny,Louis&Char」を結成し、再出発します。その1stアルバムがこれ。
1979年7月14日雨の日比谷野外音楽堂にて、フリーコンサート“FREE SPIRIT”を行い、野音史上空前の14.000人動員という記録を樹立
だそうな。しょっぱなからライブ盤、ってのもすごいです。復帰のライブが雨の野音・フリーコンサート・タイトルが「FREE SPIRIT」、ってまぁそりゃ伝説になるわな、って感じですが、演奏の方もソリッド!ただただかっこいい。スタジオ録音と比べてもこちらの方がグルーヴがあっていい。1stアルバムの次にオススメの作品。
ところで、このライブの前後の、芸能活動をやめてからJ,L&Cを結成するまでの流れってどうだったんだろうと前々から興味があったので調べてみました。が、正確ではないかもしれませんのであしからず。
1976 ゴダイゴ結成
(←これは後で意味が分かります)
1977/11 セカンドアルバム「HAVE A WINE」
1978/7 サードアルバム「THRILL」
(B面はゴダイゴのメンツとレコーディング)
1978/7〜8
ゴダイゴのメンバーとChar with Godiegoとして全国ツアー
ツアー終盤の武道館ではいろんなことにキレて、アンコールをキャンセルしたそうな。また徐々にミッキー吉野がツアーのイニシアティブを取りはじめるなど「バンドvs個人という対立からのストレス」によりゴダイゴとの関係を解消。ミッキーから自分のバンドを組むよう薦められ、ミュージシャンを廃業し海外で生活していた「Louis」にあたる
ルイズルイス加部(ミッキーと同じ「ゴールデン・カップス」に在籍)を紹介される。
もしかするとCharがゴダイゴに入ってた可能性もあったそうで、それはそれで見てみたかった……。
1978/秋 ルイズルイス加部、ジョニー吉長とJohnny,Louis&Charを結成。
1978/秋 ところが不祥事を起こしてしまい、デビューが遅れる。ミッキーとのつき合いからか(笑)??
このCharが芸能界からフェードアウトするのと交差するようにゴダイゴがブレイクします。
1978/10/1 シングル「ガンダーラ」リリース。
1978/10/25 アルバム「西遊記」リリース。
1978/12/25 シングル「モンキー・マジック」リリース。
で、翌1979年にゴダイゴは大ブレイク。
そしてCharはというと、この「FREE SPIRIT」にて芸能界の外で復活するのでした。この後もラジオで曲がかけてもらえない、などいろいろあったそうな。僕は調べるまで、いわゆる「不祥事」により芸能界から消えたのかと思ってたら、そうじゃなくてその前にもう表舞台から去ってたんですね。
アルバム内容は、ジミ・ヘン@ウッドストックの「星条旗よ、永遠なれ」へのオマージュと思われる「君が代」から始まり、アップテンポのナンバーとブルージーというよりはフォーキーなナンバーが交互にあって、最後はドライブ感満載の展開!というふうに流れも非常にいいです。Charの唸るギターも気持ちよくて、本当にデビューライブか?と思わせる内容。買いです。「Smoky」が入ってないのが残念ですが、どうやら観客の興奮で演奏が中断してるらしく商品にならなかった模様……。もったいない。
2002/11/20に紙ジャケリマスターが出るとかで、その1ヶ月前に昔の盤を買ったのがすごい悔しい!!
(2002/10/09購入)