ツッパリ(リーゼント)
ツッパリ特集。といってもこのサイトを読んでる方はお分かりのことと思いますが、当然のことながら僕はツッパリとは程遠い学生生活を送ってきました。しかし、田舎で育った宿命か僕の周りにもヤンキーは多かったわけで、でもここで強調しておきたいのは、田舎では「ヤンキー文化」っていうのはイケてるものだったのです、少なくとも10年前は。この辺はずっと東京で暮らしてきた人なんかには分からない部分かもしれませんが、例えば「BOφWY」なんてのはモロにヤンキー文化から生まれたバンドなわけです。
僕らの世代だと「ツッパリ」は「
不良」と同義語でした。もっとも子供の頃「ツッパリ」っていうのはあのリーゼントのことだと思ってましたが
(頭がつっぱってる、と)。さすがに僕が中学〜高校生の頃はリーゼントのやつなんていなかったですが、小学生の頃はよくギャグマンガのキャラなどでカリカチュアライズされて出てきましたね。
今、「不良の音楽」というと「ブランキージェットシティ」とか「ミッシェルガンエレファント」とかが思い浮かびますが、今回の特集はあんなかっこいいモノじゃないです。いわゆる「
ヤンキー(笑)」です。90年代でいうと的場浩二の「炎達
(ファイヤーズ)」がありましたね。「ギターウルフ」はアフター渋谷系のツッパリバンド、という感じがします。音楽史的に言えば「キャロル以降、BOφWY以前」とでも言っておきましょう。
(2000/12/10)
THE CRAZY RIDER 横浜銀蝿 ROLLING SPECIAL

「ぶっちぎりREVERSE」
実は長い正式名称。80年代初期においては「銀蠅 or YMO」というのが中学生の選択肢だったという話も聞きますが、きっと当時は銀蠅好きな人の方が「メジャー」だったと思われます。
「ぶりっこRock’n Roll」、弟分の嶋大輔に譲った(?)「男の勲章」、johnnyのソロ「ジェームスディーンのように」
(確か何かのCMソングだったのでは?)収録。
「ツッパリHigh school Rock’n Roll」を初め、「どこか情けない」部分が母性本能をくすぐるという、後の「ビーバップハイスクール」 にも見られるヤンキーの特性がここで生まれたのだと思います。
ちなみに無意識に「ダウンタウンブギウギバンド」と間違える、とよく言われますが、宇崎竜童が音楽的に天才だったのに比べ、ワンパターンの楽曲で時代の徒花に終わったのは悲しいところ。
嶋大輔

「嶋大輔/男の勲章」
銀蠅のコンサート会場のトイレでタバコを吸っていたところをメンバーに見つかり、説教され闘魂伝承→デビュー、という美談
(笑)がある嶋大輔。「超獣戦隊ライブマン」に出てたのが衝撃でした。
この曲は他のコーナーでも紹介したんですが、「天まであがれ!」というドラマの主題歌でした
(本人も出てた?)。このドラマは僕が小学生の低学年の頃、高学年の人達の間で人気があったように思います。石立鉄男が出てたと思いますが、嶋大輔本人も出てた記憶もあります。
あと、宇宙戦艦ヤマトの緑色の服の人と紛らわしい。
近藤真彦(マッチ)
トシちゃんがあくまで爽やか好青年→伊達男へと発展したのに比べ、マッチはツッパリ→骨太男と発展して、今やジャニーズのドン。やたらと「不良の純情」を強調した松本隆の歌詞もキャラ作りに貢献。また、第二期(?)黄金期の筒美京平のペンが冴えまくってて基本というか必聴。
ところで「MOMOKO」って「ハイティーンブギ」のヒロインの名前だったんですね。やっぱビデオで観なきゃな、あの映画。
一世風靡セピア
警察キャリア組の室井さんもかつては路上でこんなことをしてました
(笑)。でも路上(ストリート)の精神を忘れなかった哀川翔は全国にちらばる舎弟たちからリスペクト。
このCDの中で知ってる曲は「前略、道の上から」だけですが、全国の中坊が運動会・学園祭でコピーしたのでしょうか。そんなヤンキーのお祭り好きを象徴する和製ダンスミュージック。
西山浩司(イモ欽トリオ)

「ポテトボーイズNo.1」
ムーンライダースの面々が参加した、大ヒット曲・細野晴臣作「ハイスク−ルララバイ」を含むファーストアルバム。この中の曲は、「欽ドン!」でも歌われていたようで、シングルかと思ってた「失恋レッスン(A・B・C)」や西山ソロの「閃光ロック」などは聴いたことがありました。コントの中で西山がつけていたリーゼントが伸び縮みするのも印象的。
ツッパリとテクノが共存できた時代の証。
清水宏次郎

「LOVE AFFAIR」
「ビーバップハイスクール」で仲村トオルとツッパリ二人組を演じた清水宏次郎。相方と違ってノドはなかなかのもの。この曲はアニメ「F」の後期主題歌でした。飛鳥涼作詞・曲で、モロにそれと分かるメロディとシャッフルビート。自分でもアルバム「Yin&Yan」にてセルフカバーしてます。
他に彼には「SUMMER OF 1985」というヒット曲がありましたが、あれってもう15年も前か。ちょいショック。
中山美穂

「MIHO NAKAYAMA COLLECTION1」
映画「ビーバップハイスクール」に出てた頃のミポリンってのは、もうヤンキーにとっての菩薩だったわけで、小室先生のペンによる「
JINGI〜愛してもらいます」の「仁義」をアルファベットで書いてるのが端的に彼女のポジションを表しています。
例えば、ツッパリたちがガリ勉
(ってコトバも久々に書いたなぁ)にちょっかいを出してると、「もう、やめなさいよねぇ〜」とか言いつつ顔は微笑んでる、みたいなキャラ。学生カバンは一応つぶしてみたりなんかして……。でもスケバン
(笑)には敬遠されている。当然、僕は好きじゃなかったですけど
(笑)。しかし、ミポリンはうまくイメチェンしましたね。あのままだったら、ヤンキーのアイドルで終わってたかもしれない。
ところでTVドラマ「眠れる森」で仲村トオルと共演したとき、絶対楽屋で「ビーバップ」の昔話に花を咲かせてたに違いないと思ったのは僕だけ?「コウジくん、元気?」「いや、最近会ってないんだよ」みたいな。
ARB

「魂、ARB COMPLETE BEST 1978-1990」
本当はARBをここに入れるのは違うんですけど、一応リーゼントだし、こんなことでもないと紹介できなさそうなので。「ARBって何?」という人には俳優の石橋凌のバンドといえば分かるのでしょうか。ヤンキー臭は一切ありませんが、ある意味ツッパリの「あがり」ですね。そういう意味では現在の「ブランキー」「ミッシェル」といったバンドが持つ魅力と似たところがあるような気がします。
僕がこのバンドを知ったのは「広島平和記念コンサート」。そこで歌った「War Is Over!」「ROCk OVER JAPAN」がかっこよくて印象に残りました。石橋凌は俳優で大成功したことからも分かる通り、ステージで映えるんですよね。他には盟友・松田優作と共演した映画「ア・ホーマンス」の主題歌「AFTER’45」なんかがいいです。