といっても、僕のレコ棚にヘビメタと呼べそうなものなんか4,5枚しかないんだけど、久々に「HELLOWEEN/KEEPER OF THE SEVEN KEYS 2」(長いので以下「守護神伝2」)を引っぱり出して聴いたら、うわぁいいわこれ!とメタル魂に火をつけられ(うそ)、昔カセットテープでよく聴いてた日本独自編集のベスト「Best Rest Rare」、未聴だったライブ盤の「KEEPERS LIVE!」を中古屋で買い、これまた聴いたことがなかった「守護神伝1」をレンタル(ってどれもなんだかセコい)して、最近HELLOWEENとドカベンがマイブームだったので、それをおすそわけガム。
「ヘビメタ」というジャンルに対してはそんなに悪く思ってないんだけど、ライバルサイトniji wo mitaの管理人なんてメタルファンだった過去を隠したがるんで「そんなに恥ずかしいことか?」と思うけど、それは僕が「アニメーションが好き」というといろいろと誤解されて面倒くさい、という心理と似てるのかも。確かに、いわゆる革ジャン着て、プロレス好きで、メタル以外の音楽はクソだ、とか言ってる人とは絶対に友達になれません(震)が、例えばスピッツの草野マサムネって確かメタル好きだったと思うし、niji wo mitaだってそうだけど「さわやかな風貌だけど実はメタル好き」ってのは「さわやかな外見でネオアコが好き」ってのより僕の中ではポイント高い。だからみなさんもっとカミングアウトしてください。別に話は聞きたくないけど。
ちなみに今回は全然詳しくないジャンルだから、いつも以上にかなり適当なことを書いてるけど別にツッコミとかいらないので、よろしく。
で、そのHELLOWEENだけど、何をきっかけにして聴いたのか全然思い出せない。でも「守護神伝2」は最初聴いたときからけっこう好きだったと思う。確か中学生の頃イキがってたやつ(ヤンキー)が、クラスの文集で「好きな音楽」の欄にみんなが「BOφWY」とか書いてたところに「HELLOWEEN」と書いて「お、洋楽か、きどりやがって」(笑、田舎なんてこんなもんです)と思ったのを記憶してるから、存在自体は中学生の頃には知ってたと思う。
当時は週刊少年ジャンプでヘビメタをネタにしたネーミングが頻出する「バスタード!」の連載が始まったり、「ドラクエ」などファンタジーRPGがヒットしたりと、ヒロイックファンタジーがメジャーになってきた時期だったので、ヘビメタの世界観というのは田舎の中坊にも受け入れられやすかったんだと思う。僕はその頃はサイバーなビジュアルにハマってたんですが。
高校に入るとクラスにヘビメタ好きな精神的マッチョの「ハッタリ君」がいて、この人にいろいろと貸してもらった。それで聴いたのが後で紹介するイングヴェイ。
またこの頃はお金がないのでよくレンタルを利用したけど、このときに「メタリカ/メタル・ジャスティス」を借りたのを覚えてる。ジャケがなんかかっちょよかったからで、当時はジャケ借りをよくしてた(カセットにダビングするんだから意味ないけど)。でも、そのメタリカがすごい苦手で、何度聴いてもよく思えなかった。でも後に「空耳アワー」の「バケツリレー、水よこせー」ってのが面白がれたのでよしとしよう(人生どこで得をするか分からない)。
結局HELOWEENを聴いたきっかけを思い出せないので、そのままアルバム紹介に入るけど、このバンドの黄金期は、結成時のメンバーで初期のボーカリストでもあったギターのカイ・ハンセンが在籍しており、かつボーカルはマイケル・キスク、という短い時期なのだそうな(というか僕もそう思う)。
僕もこの時期以外の(つまり今のも含め)HELLOWEENには全然興味はない。ゆえにこれから紹介するCDはすべてこの時期のもの。
で、そもそも僕がヘビメタに求めてるモノは、唐突だけど「プロ野球珍プレー好プレー」の「好プレー」を連続リレーで見せるときにバックでかかる音楽なのだ。あの好プレーをつないだ疾走感・飛翔感・高揚感、そういったものをすべて含んだ音楽。ようするに「好プレー」のBGMとしてマッチすれば僕が好きなヘビメタで、そうでないものはどうでもいい、というヘビメタファンが聴いたら怒りそうな定義だけど、それが一番しっくりくる。
HELLOWEENはもう「好プレー集」にあいまくりな曲が多くて、今にもみのもんたの「もういっちょ!」とか「ジャンプ一番ッ!」という声が聞こえてきそう。
そんな中でも自分の中でのベストはさきほどの書いたコレ。

「HELLOWEEN/KEEPER OF THE SEVEN KEYS 2」
まず一曲目が重厚なインストなのがうれしい。ジェットコースターのはじめでちょっとずつ上がっていくような緊張感が、二曲目で一気に爆発!この二曲目「EAGLE FLY FREE」はあまりベストに入らない曲なのに人気が高いようで驚いたけど、僕もこの曲は名曲だと思う。ヘビメタのアルバムはこうじゃないと。
あと、この頭悪いジャケ。最高です。ヒップホップなら壁にスプレーのグラフィティ、とかそんな様式美=お約束の世界。もう伝統芸能です、これは。新しい音楽性?そんなものはヘビメタに求めてません。正々堂々とワンパターンをまっとうしてほしい。それは勇気がいることだし、限られた人間にしか許されない(というか任されない、だって大変だもん)。
アルバムの解説に戻ると、本当に捨て曲がなく、「Rise And Fall」「Dr.Stein」「Save Us」「I Want Out」とどれもシングルで切れそうな(実際切ってるのもある)ポップな曲に、とどめはケツの13分もの大作!長いっつーの。これもヘビメタならでは。
また多くの人が書いてるけど、なんといってもマイケル・キスクのボーカルがいい。楽しんで歌ってるのが伝わってきて、高音のノビなど聴いてるこちらの喉が気持ちよくなる。なぜかクイーンのフレディ・マーキュリーを思い出しましたが、気のせいでしょう。
昔これと同時に聴いていたのが、日本独自の編集盤「Best Rest Rare」。

「HELLOWEEN/Best Rest Rare」
で、勢いにのって「ライブ盤もいいのでは?」と思って買ったのがこちら。

「HELLOWEEN/KEEPERS LIVE!」
また、よく考えたら「守護神伝2」ばっかり聴いてて、「守護神伝1」は聴いたことないなぁと思って借りてきた。

「HELLOWEEN/KEEPER OF THE SEVEN KEYS 1」
「守護神伝2」を出した後バンドを脱退したカイ・ハンセンは、確か「ブラインド・ガーディアン」とか「ガンマ・レイ」とかいうバンドに関わってたような気がするけど、これらはそんなに好きじゃなかった。やはりマイケル・キスクのボーカルの魅力が大きかったのか。今になって気づいた次第。
というふうに僕にとってのヘビメタ=黄金期のHELLOWEENといっても過言ではなく、もうそれだけでお腹いっぱいなんだけど、こんな機会はめったにないから、何かの間違いで手元に残ったヘビメタ関連のCDも紹介しとこう。
まず先ほどもちらっと書いたイングヴェイ・マルムスティーンのアルバム。

「Yngwie J Malmsteen's Rising Force」
今思い出したけど、ギタリストといえばスティーヴ・ヴァイとかも(テープで)聴いた。「ナイトメア〜」ってタイトルだったような気がするけど、それは結構好きだった記憶が。これまたレンタルだけどAC/DCも聴いたことある(だからなんだ)。あとメタルじゃないけど、ジェフ・ベック。AOR・フュージョンに近くてタイプとしては好きな音だった(「ブロウバイブロウ」とかね)。
次は「マイケル・シェンカー・グループ/神(帰ってきたフライングアロウ)」。

「THE MICHAEL SCHENKER GROUP」
今回久々に聴いてみたけど、意外に内容もよかった。ヘビメタファンには低いモノと見られがちというジャーマン・メタルが自分の肌にあうんだろうか。
これはヘビメタじゃねぇだろと思いつつ、ボン・ジョビィのベスト。

「BON JOVI/The Best Of BON JOVI CROSS ROAD」
洋モノはこんなもの。で、和ものメタルに。
やはりこれでしょ、っていう聖飢魔II。

「聖飢魔II/愛と虐殺の日々 歴代小教典大全」
個人的には「EL・DO・RA・DO」「1999 SECRET OBJECT」「STAINLESS NIGHT」なんて曲が好き。
さて、次に「X JAPAN」を紹介したいけど、これは前に取り上げたのでそちらを。YOSHIKI(本名・林佳樹さん)も「ドラムを速く叩ける」という高いパラメータを持っていたので、世の中的には「すごい」ということになってました。ドラマーがスターになった系譜ってのはカーナビーツ→CCB→Xですな。ピアノも弾ける、という静と動のギャップも人気の秘密。おいしいなぁ。ピアノはちょっとリチャード・クレイダーマンを彷彿とさせるメロディでしたが。
まぁ歌詞を書く時のペンネームが「白鳥瞳」で、生年月日・血液型etc.が「X」というのからしてすごいっす。「ダリア」以降は一人スティーリーダン状態で、メンバー達の演奏を素材としてしか扱ってなかったんだから、そりゃボーカルもアイデンティティ喪失するわな。 実はオリジナルアルバムが少なくて、ベスト盤・ライブベスト盤とかばっかりなのも変わってます。
しかし、Xほど芸能的な話題をふりまいてくれた(いや、今も。まさかglobeに入るとは)バンドはいないでしょう。日本人のバンドで「VIOLET UK」ってもなんだか。
ところで、当時からHIDEの曲ってなんか変だなぁ、と思ってたらソロになっていわゆるヘビメタじゃないサウンドをやってて、はぁなるほどと思ったものでした。
なんて書いてますけど、「BLUE BLOOD」は名作だと思いますよ、実際。
さて、最後に紹介するのは「アニメタル」。

「ANIMETAL/ANIMETAL MARATHON」
常々70年代の男の子アニメソングの持つ「熱さ」とヘビメタの持つ「熱さ」って共通するなぁと思ってたけど、この作品は見事にそれを証明している。僕にとってはその研究成果、論文みたいなもの。ラウドネスの母体となったバンド「レイジー」のボーカル・ミッシェルが、のちに影山ヒロノブとしてアニメ歌手になったのもそういった成果の一つかと。
「エヴァ」ブーム、ジャパニメーションブーム、スーパーロボット大戦などにより過去のアニメの再評価などの動きにあってか、かなり受けたようですが、「アニメタル・レディ」「アニパンク」「アニフォーク」「アニユーロ」など便乗商品もめちゃくちゃあった。
だけど、それら(本家公認の「アニメタル・レディ」も含め)と「アニメタル」というのは全然意味が違う作品だと思う。「アニメタル」ってのはアニソンをメタルアレンジにすることで、メタルという音楽への批評性もそこに含んでいると思うんだけど(本人たちはそう思ってるかどうか分からないけど)、便乗組にはそういった面白さがない。単なる「アレンジを変えてみました。面白いでしょ?」って程度。音楽のジャンルが持つ「ガワ」を剥いで、ピッタリの大きさの別物にかぶせることで「ガワ」の特徴を強調して提示する、という「パロディ」の持つ本質がアニメタルにはある、と思う。
だから僕はたとえ作者本人がやってても「ルパン三世ジャズ」などは面白いと思えない。
だけど「アニメタル」ってあるフォーマットに曲をはめればできちゃうので、聴かなくても想像がついちゃうところがある。解散してた(!)アニメタルがAVEXに場所を変えて2001年に「アニメタル4」ってアルバムを出してて、収録曲が「宇宙の王者!ゴッドマーズ」「銀河旋風ブライガー」「愛をとりもどせ!!」「夢操作P.M.P.1」「光速電神アルベガス」とかツボおされまくりの選曲だったんだけど、試聴したらなんか買う気がしなかった。なんか曲名を聴いた時に想像してた以上の出来ではなかったというか。
と今回は異色のヘビメタ特集だったけど、最近のヘヴィネスを持った音楽ってどっちかというとミクスチャーというかパンクやヒップホップのヒリヒリした部分を抽出したものになってて、ヘビィメタルはもはや「ヘビィ」じゃないんじゃないか、とか思ってしまった。
(2002/10/12)